日々の記録

てきとーな教師が日々の生活を綴る

ありふれたこと

アイネクライネナハトムジーク。前半。奇跡とは言えないけれど、日常にありそうな運命をやさしく描いた小説だ。聞くと笑うよという出会いのきっかけは、奥さんが道端で落とした財布を、偶然拾ったことだった。それはそれは、陳腐で漫画に出てきそう。だがそれに対する問いかけと答えが秀逸だ。

その時、そこで財布を落としたのが、奥さんでよかったなぁって思いますか?

他の人じゃなくて彼女でよかったよ。ついてたなぁ、俺は。

それを聞いて小さな感動と、評している。自分もそう思う。あの時配属されたのが彼女でよかった。他の誰でもなく。アイドルやモデルみたいな子でもなく。暗闇の中だったけど、ついてた。その方は、その奥さんに出ていかれ、記帳という一世一代の大勝負に出て…記帳というさりげなさが素敵。