日々の記録

てきとーな教師が日々の生活を綴る

生きるぼくら

タイトルとの繋がりが素晴らしい。自然の中で自然の恵みのおかげで自然と一緒に生きている僕ら。僕、ではなくて僕、ら。支えてくれる身近な人のあたたかさ、大事な人ほど近くにいることを思い出させてくれる。生きる力が湧いてくる本だ。

酷いいじめで引きこもりになった24歳の主人公。母が家を出て行き、残された年賀状の中の祖母を頼りに1人で飛び出す。思えばこの時点で、変わりたい!って心の底から思っていたんだろうなぁ実は。そこで出会う、認知症の祖母と故郷の温かい人々。祖母のために、米作りをすることになる。最初は祖母のためだった米作りが、もう1人の孫や職場の先輩、その息子との出会いでだんだん変わってくる。自分のために。自分が稲のようにすくすく上に伸びるために。