日々の記録

てきとーな教師が日々の生活を綴る

しのびよる足音

シェアハウさない。全編通して、不気味。早く結末か知りたいのと、早くこの世界から逃れたいのを合わせて読むスピードが速くなった。住民4人のもつ性癖は、危うくもバランスが取れていた。全員が外道であるゆえに。そこに偶然入ろうとした主人公。純粋な気持ちでシェアハウスの秘密を知りたい彼女。バランスが少しずつ、崩れていく。大きく崩壊するわけでない。ただ、みし、みし、と音をあげて少しずつ歪んでいく様子が、不気味さを通して表現されている。最後の一ページ、たった一行。ページの右端のたった一行。その左にある空白が、背筋をより凍らせる。よく考えられているなぁ。世にも奇妙な物語ってまさにこういうのだよな。